ABCD問題 解答(2月9日14:00更新)
① 第114回歯科医師国家試験出題方式
② 問題形式の特徴
③ 採点サービスの結果
④ 総評
第114回歯科医師国家試験は、113回と比べ総合得点が減少しました。出題内容自体は基本的な知識が問われていますが、新しい範囲の内容や、臨床手技を問う問題など過去問を解いただけの知識では解答しづらい設問が散見されました。これにX2タイプ、X3タイプの増加といった出題形式上の原因なども加わり、正解選択肢の絞り込みが難しかったものと思われます。
特にB領域の平均得点率が大きく低下しています。歯内療法学、歯周病学の出題において、提示された画像を正しく読み取る力が試される設問や、全身疾患を有する患者の治療に関する設問などで得点率の低下がみられたためと推察されます。
この他、治療法の優先順位や診断根拠を問う設問、医科学領域の設問が増加し、幅広い知識や臨床のイメージをもった対応力とより正確な知識が今後ますます必要と考えられます。
尚、採点の解答・領域分け・問題種別は日本医歯薬研修協会の見解です。厚生労働省の発表と異なる場合がありますのでご了承ください。受験生皆様の合格を心よりお祈り申し上げます。
⑤採点サービスにおける問題別正答率(正答率30%未満の問題)
A005 23.6%
A023 9.4%
A025 23.6%
A033 25.5%
A038 21.7%
A054 25.5%
A065 29.2%
A070 29.2%
A075 22.6%
A090 28.3%
B022 19.8%
B026 23.6%
B031 22.6%
B057 23.6%
B076 25.5%
B079 19.8%
C051 26.4%
C059 13.2%
C064 21.7%
C075 17.9%
D019 27.4%
D023 27.4%
D028 24.5%
D053 10.4%
D058 1.9%
D064 9.4%
D068 27.4%
D077 0%