歯科医師国家試験出題基準

2022/3/31 厚生労働省公表

 

令和5年版歯科医師国家試験出題基準
116回国家試験から採用

内容概略
  •  国家試験問題数は、必修問題80問・一般問題(総論)100題・一般問題(各論)80題・臨床実地問題100題の計360題は変更なし
  • 必修問題は現行のAタイプ(1つ選べ)に加えX2タイプ(2つ選べ)を採用する
  • 一般問題・臨実問題は適切に評価できるよう、タクソノミーの高い出題を一層推進していく
  • 必修問題以外の領域横断的な問題が増加し、領域を細分化して評価する意義が薄れるので、「A」「B」「C」の領域判定から→「総論」「各論」の2領域で合格基準を設定する
  • 臨床実施問題は引き続き重み(一般問題1点、臨実問題3点)を置いて評価を行う
  • 社会情勢に合わせて次の項目は今後も充実をはかる
    • 高齢化等による疾病構造の変化に伴う歯科診療の変化に関する内容
    • 地域包括ケアシステムの推進多職種連携等に関する内容
    • 口腔機能の維持向上摂食機能障害への歯科診療に関する内容
    • 医療安全ショック時の対応職業倫理等に関する内容
  • 近年の歯科医療をめぐる状況や歯学教育における教授内容を踏まえ下記項目についても出題を行う
    • 歯科医師として必要な和漢薬を服用する高齢者や全身疾患を持つ者等への対応に関する内容
    • 医療のグローバル化に伴い歯科医師による国際貢献がこれまで以上に求められる現状を踏まえた国際保健に関する内容

  • 受験回数制限等の導入は行わない

標記の件について、下記のとおり取りまとめられましたので、お知らせいたします。

  
<歯科医師国家試験制度改善検討部会報告書>

 

ブループリント(歯科医師国家試験設計表)


試験の時間割と解答時間


(参考)歯科医師国家試験制度改善検討部会報告書について

  令和元年8月より、医道審議会歯科医師分科会歯科医師国家試験制度改善検討部会において、歯科医師国家試験について議論が行われてきました。
 今般、当部会において、これまでの様々な議論を踏まえ、報告書を取りまとめましたので、公表します。

 

  • 第115回国家試験は 平成30年版歯科医師国家試験出題基準に準ずる。
    第116回歯科医師国家試験(令和5年)は次回作成の新(令和5年版)出題基準で実施するよう努められる。
  • 116回からは領域B、Cが統合されて 領域A(総論)、領域B(各論)の2つという形になる。
  • 現行の問題数は、必修問題 80 題、一般問題(総論)100 題、一般問題(各論)80 題、臨床実地問題 100 題の計 360 題は変更なし。
  • 必修問題へのX2導入を検討する。X2形式問題を必修問題としての問題数や適切性について十分に検討する。

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